恋人になってからの後悔

明日書く、なんて言っておきながら普通に一週間近く経ってしまっているじゃないか。まあ少しリアルタイムで恋人と小競り合いがあったので許して欲しい。

あと最近は、ファミマのフラッペにハマっている。恋人のお陰で自炊するようになりはしたけれど、コンビニでしかなかったり、ラーメンのような「自分で作るより確実に美味しいもの」は今でもどうしても買いがちだ。そのひとつに恋人の作るパスタが入っている。何であんなに美味しいんだろう?恋しくなってきた。

 

本題に戻り、訳の分からない理由でめでたく(?)恋人になったが、問題はお互いのことをよく知らずに付き合ったということで、会って一日あるかないかで付き合ったのだから何を知ってるんだという話だ。「部屋が汚く、何も出来ないくそメンヘラ地雷女」くらいの情報しか彼にはなかった訳で、私も「見た目のチャラいいい人」くらいの認識しかなく、押したのが私とは言えあの時お互い正気では確実に無かったように思う。

 

彼に何気なく「そう言えば何歳なん?」と聞いたら、私の一つ下だった。

それが私にとってあまりにも大きい衝撃だった。

 

私は年下の男が大嫌いだ。完全な偏見だが、自分勝手で周りが見えず、子供で、幼稚で、馬鹿だと思っていた。私はしっかりした大人の男の人が好きだし、だから同い年〜年上の人がタイプであり、年下という時点で本来なら恋愛対象から除外される。それほど私は年下の男に対していい思い出がなかった。

あのときのぞっとした感覚は今でも覚えている。年下は嫌いであって、同時に苦手でもある。私は彼に対して好きという感情以上に、申し訳なさが勝った。

私があなたと同じ年齢だった頃、私はあなたよりしっかりしていなかったし勝手で何も出来なかった。あなたは男でましてや色々盛んであるだろう。そんな未来ある人の人生が、自分に割かれている、という事実に耐えられなかった。彼はとてもいい人で女運は無かったろうが、きっと幸せになれる人なのに、そんな人の人生を私が奪って、ましてや壊してしまうかもしれないプレッシャー。

「年齢とか関係なくない?」とよく言われるが、それは本人も言っていたが、私からしたら少なからず地震が起きたときのような動揺、混乱はあったのである。

とは言え、付き合いたての二人にありがちな「好きだからしょうがない」でどうにかすることにした。別れたいか、と問われると絶対別れたくはないのだから、要は自分が少しは自分のことをできるようになって、彼に見合う女になればいいのだ。そんな理由で今更自炊を始めたり掃除をしたり、サボったりしている。

 

彼は「年下扱いやめて、俺のがしっかりしてる」と言っていた。いいか、恋人。正論で人を傷付けるんじゃあない。その通り過ぎて、ごめんしか言えなかった。

 

今日は回鍋肉作れたら自分を褒めよう。ここまで読んでくれてありがとう。

恋人とのきっかけ

今日からブログを始めてみる。文章を書くことが好きで二次創作や同人誌を出していたりするので、そのリハビリや、今出張に行って遠距離である恋人への寂しさを埋める為に適当に綴っていこうと思う。

 

恋人との切っ掛けは私の間違ってかけてしまった通話からだった。私は、LINEのいつもの音ではなく、音楽が鳴り出して自分が間違ってかけたことに気づいていなかった。

そうすると、もしもし、と低い声が聞こえて肩がはねた。咄嗟に動揺を隠すように明るさを装ってもしもし、と答え、続けて「何しているの?」と発した。旅行中だと相手は答え、ごめんねそんな時にと返すと、大丈夫だよと言われた。

いや、何も大丈夫ではない。よく知りもしない女から旅行中に通話がかかってくるなんて軽い恐怖でしかない。後に彼は「何で出たかよくわかんない、いつもなら無視する」と言っていた。だとしたら尚更、私にはわからないのでこれは永遠の謎である。

 

直ぐに会話を切り上げ通話を切った数日後に、帰ってきた、とLINEがきた。おかえりと言ったような気はするがそこはもう朧気だ。

私は寂しがりでよくネットの人と通話をするので、そんなノリで何をしているのか聞かれた時「暇してる、通話したい気分」と送った。話す?と返信がきたのでそうしよう、と通話を始めた。

今思うとここが重要な場面だったように思う。

 

旅行の話やたわいない話をしながら、話題の提供がてら私は「テレビで出ているやばい部屋と同じくらいに部屋が汚いんだよね」と自分の部屋の画像を送った。言い訳させてほしいがこの頃、後に恋人になる彼には話しやすい、くらいのイメージしかなく、こんな事になるとは思っていなかった。時間を戻せるのなら死ぬ気で掃除したと思うし二度と彼を家には入れないと今なら誓える。

話を戻してそんな画像を見た彼は「これはやばい、俺なら掃除しちゃう。やばすぎ、掃除してあげようか?」と言ってきた。

今まで色んな経験をしてきたが、これほど脈略なく意味のわからない言葉もなかなかないと思う。そして私は「え?いいの?え?」とか言った気がする。断れよ、馬鹿野郎(By.今の私より)

そんな訳で私は後先考えずに彼を家に上げ、彼は言った通り掃除を始めた。どちらも頭のネジがいくつか飛んでいるので、これの意味がわからないと思うが書いている私もそう思うのであなたは間違っていない。

見た目は少しちゃらくて、耳のピアスと明るい髪色が印象的で少し怖い、というのが私の第一印象。彼は「目が小さい、メンヘラファッション、タイプじゃない」等と思っていたらしい。失礼な話しすぎるが、それ以前に意味のわからない話である。

 

話している内に、鼻声の彼の低い声が好きだと感じ、久しぶりに近くにいても不快ではない男の人に出会ったな、と思った。順序よく私の部屋を掃除している彼の横顔が今でも思い出させるほどに惹かれたことを覚えている。

話のテンポや、時々こちらを見る目線、など何だか私はもぞもぞした気持ちになって「好きかもしれない」と彼に迫った。この時、私はひとりぼっちが寂しくて近くにいても嫌じゃない、寧ろ居心地のいい彼との関係をどうにか繋ぎ止めておきたくてこのような強行に至ったのだと思う。そして、私はそのとき感じていた。「この人はとてもいい人で正しくて真っ当だから、私を好きにはならない」ということ。

だからいいのだ、今までもそうだった。私は私なんかを好きになる男は見る目がないと思って気持ち悪く思うし、決して私を好きにならない振り向かない相手を好きになってきた。「蛙化現象」というらしいが、何だか少し違和感はある。要は私はただ単に私を好きになる男はまともじゃない、と思って敬遠してしまうだけの話なのだから。

 

そうして雑談しながら、恥ずかしいことにほんの少ししか手伝わずずっとベッドに座りながら雑談して、続きは明日、とひと段落したらしい彼は当たり前のようにベッドに寝転がり、YouTubeを見始めた。私も私だが、彼も中々図太い性格をしていると思う。

私は横に寝転がって彼の見ている動画を一緒に見始めたが、何だかとても違和感なく見れて逆にそれが違和感だった。何故横にいる私が彼のスマホの画面が見やすいのか、と。それに気づいて「私が見やすいようにしてくれてる?」と聞くと「ううん、」と返ってきたのでたまたまかもしれないし、本当は私が見やすいようにそっとスマホをこちらに向けていたのかもしれない。そうして話している内に、少し大人な話になりそういう行為は長いことしていないことや、そういうのが怖い、痛い、いい思い出がないと打ち明けると「実質処女じゃん」というパワーワードが出た。今思い出しても少し笑ってしまう。

そんな実質処女だった私の唯一好きな行為は、首筋に跡を付けてもらう所謂キスマークというやつで、首が兎に角気持ちいいことだけは知っていて、何だか首がむずむずして、隣には好ましいと思っている人。

優しい人だし、もしかしたら、という駄目元で「キスマをつけてほしい」と言うと少し驚きながらもいいよ、とその通りにしてくれた。

感想だけ言うと気持ちよすぎて頭が溶ける。何だあれ? もう彼以外からのキスマ以外は受け付けられないんじゃないか、と思う程には気持ちよかった。

 

そんなこんなで次の日、とりあえず髪だけ洗うと言って浴室に行った彼が「お湯出ないんだけど」と言うのでそんな馬鹿な、と思い、湯沸かし器を確認したりしたが本当にお湯が出なかった。「これは…私も困るわ」と言うと彼は何故か当たり前のように「うち来る?」と提案してきて、心臓が痛くなったのを覚えている。

お互い危機管理能力無さすぎるんじゃないのか、私に襲われたら彼はどうするつもりだったんだろう?

ガス屋さんに電話したらGW中は修理に来れない、と言われ、「…そっち行く準備するね」と言うと「あ、来んの?いいよ」と言われた。

軽すぎである。どうかしてるぞ。

 

そして重要ななぜ付き合うことになったのか、だが、これがまた朧気すぎるがYouTubeを見ているときも好き好き言い続け彼は「考えさせて」「明日まで待って」等と言っていたのに「脈あるような言い方しないで、嫌なら振って」など追い詰めるような事を言っていたし、彼が押し負けそう、というか、つけ込めそうと思ったのかもしれない。「付き合ってみる?」

と聞くと「いいよ」と言われた。それが始まりだ。

 

なので私はそのとき彼の家に行くまで彼のことをあまり知らなかったし、彼もそうだ。

だから次の日自分の言ったことを後悔することになる。

 

この話の続きはまた、明日にでも書ければいいなと思う。

こんな少し頭のネジがゆるい二人のお話をどうかよろしく。

ここまで読んでくれてありがとう。